ドラッカーに認められた男
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ビジネス思想家・偉人伝・No.3
「フレデリック・ウィンズロー・テイラー」です。
テイラーの「科学的管理法」のおかげで、豊かさが増し、先進国の勤労大衆は、かつて裕福な人が味わったよりも高い生活水準にまで達するようになったと、
ドラッカーに称賛された男です。
「科学的管理法」
それまでの「精進と奨励」のマネージメント手法とは違うもので、科学的に管理したものです。
「科学的管理法」の4大方針は、
1.仕事を最も能率的にできる最善の方法を考案する
2.その仕事に最適な人を、科学的に選ぶ
3.マネージャーは科学的方法で仕事が行われるように、作業者と協力する
4.マネージャーは、計画立案と監督に携わり、作業者はそれを遂行する
1.仕事を最も能率的にできる最善の方法を考案する
一流の作業者が1日にこなせる最大量を測定し、作業者はこれを目標作業量とし毎日こなせるように要求されます。
2.その仕事に最適な人を、科学的に選ぶ
個人の各要素を科学的に分析し、誰しも何らかで一流になれる能力を持っています。
マネージャーは作業者をどの仕事に向いているかを見極めて、一流になるまで訓練させます。
3.マネージャーは科学的方法で仕事が行われるように、作業者と協力する
マネージャーは作業者と協力関係にあり、科学的に作業を行う意義を伝え、遂行させます。
4.マネージャーは、計画立案と監督に携わり、作業者はそれを遂行する
マネージャーと作業者の、仕事と責任を分ける明確な境界線があり、マネージャーは計画と監督、作業者は作業を遂行するということを、お互いが理解し合い責任を持たせます。
この4つが
「科学的管理法」の、4大方針です。
テイラーは、
「それまでは作業者任せになっていた作業を、科学的管理法を用いることで、使用者の最大繁栄と合わせて、作業者の最大繁栄をもたらす。」と、
「科学的管理法」を要約しました。
テイラーが「科学的管理法」を開発した理由は、作業者が全力で仕事に取り組むことはまれで、作業者の怠けを一掃したいと考えためでした。
思想
テイラーの思想は現代でも十分に通用し、特に「科学的管理法の原則」で3つ傑出しています。
1.報酬
最善の仕事をさせようと思えば、その仕事が終えたすぐに報酬をあたえる。
2.品質基準
ISO9000シリーズの品質管理規定で使われる文章化手続きを先取りしていました。
3.提案システム
日々の仕事において、道具や方法の改良を提案させる、奨励金制度を提案しました。
まとめ
テイラーの研究は、人間を機械や犬のしつけのようにしていると揶揄され、現代では厳しくて融通が効かないと批判されもしますが、仕事の科学的検証によるマネージメントの創始者の一人で、マックス・ウェーバーやヘンリー・フォードの功績に直結する研究でした。
テイラーの研究が、これらのすごい人の礎を作り、今のマネージメントの基礎を作っていることにすごく感動を覚えました。